篇「伸子」の第一部「聴き分けられぬ跫音」を書き、『改造』へのせた。
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一九二五年(大正十四年)
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「伸子」を三、四度にくぎって『改造』へ連載。他に「吠える」「長崎紀行」「白い翼」などを書いた。
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一九二六年(昭和元年)
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「伸子」完結。「一太と母」(女性)「未開な風景」(婦人公論)等。
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一九二七年(昭和二年)
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「伸子」を単行本にする為に手入れをしながら「高台寺」(新潮)「帆」(文芸春秋)「白い蚊帳」(〔中央公論〕)「街」(女性)「一本の花」(改造)等を書く。
十二月初旬、湯浅芳子と共にソヴェト・ロシアへ出発した。十二月十五日モスクワに着く。
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一九二八年(昭和三年)
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単行本『伸子』が改造社から出版された。春「モスクワの印象」(改造)。秋「赤い貨車」(改造)をモスクワから送った。
この夏、八月一日、故国で次弟英男(二十一歳)が自殺した。彼が姉にあてて書いたまま出さなかった最後の手紙に、何ものを
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