はお話のほかです。それについてもお互に話したいこと知りたいことは胸いっぱいです。
ブルジョアの婦人雑誌は、われわれ働く婦人のそういう沢山の望みを決してシンからみたしてはくれません。わたし達は、ほんとに自分達の日常生活の友となり役に立つ知識と勇気と楽しみとを与えてくれる婦人雑誌が欲しいのです。
それにはこれまで『婦人戦旗』というのがあったのです。『婦人戦旗』は日本で初めて生れた働く婦人の友となり教師となる雑誌でした。そして、これは戦旗社という出版社から出されていたものです。
ところが残念なことにこの『婦人戦旗』は非常に出版を困難にされ、実になる婦人雑誌を求めている働く婦人みなさんの手にくまなく渡るというところまでは行きませんでした。
今度まことに嬉しいことには日本プロレタリア文化連盟というのが結成されました。これは今日本にあるわれわれ勤労大衆のための文化団体十二がかたまって力を合わせますます活溌な活動をするところです。
そこからいよいよこの『働く婦人』というわたしらの雑誌が出ます。これこそ、もっと広い、もっと楽しく充実したわれわれの婦人雑誌です。お互に真面目に働きながら多くの苦
前へ
次へ
全4ページ中2ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング