が幾人か招かれたなかに伸子も加えられた。
 あまり会へ出るようなことのない伸子は、中国からの女子学生団というところに心をひかれた。アメリカの大学附属の寄宿舎暮しをしていた間、伸子は中国女学生の集団的な行動と、中国の実情を外国に知らそうとする熱心さにうたれた。同じ寄宿舎に生活していた数人の中国女学生が、余興つきの「中国の夕べ」を催したりするとき、彼女たちの活動ぶりは、中国女性のつよさと、政治的な力量のようなものを伸子に印象づけた。そういう中国の若い女性たちが、観察のために眼と心とを鋭くひらいて東京へ来て、どんな発見をしているだろう。伸子が女学校を卒業してから、一学期だけ通った女子大学の英文科の予科のクラスにも、崔さんとかいう名だった中国の女学生がいた。その崔さんは、むくんだような顔色の上に古風なひさし髪を結い、めいせんの日本服にエビ茶の袴をはいていた。纏足《てんそく》した小さな足で不自由そうに歩いた。教室の一番うしろの席にいて、伸子は崔さんを見るたびに、彼女をなにかなぐさめてやりたい気持になった。伸子がそんな気分にうごかされるように、崔さんの沈んだ顔色や言葉も足も不自由な姿には漠然とした
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