あろう。
私は、私に必要な規則は只私の作った、私自身への規則であると思って居る。
これから先行くべき学校の選択に迷うたりして居ると余計、規則が自分に及ぼす影響などと云う事を思う。
とりとまらない事を書きつけて居ると、もう日が段々暖くなって来た。
遠くでする蝉の声、鶏の鳴く音が、市街と云っても場末な所の家らしく響いて来る。
又夜になったら、あのつづきを書くために、私の紙屑籠が肥らされるのであろう。
底本:「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
1986(昭和61)年3月20日初版発行
※1915(大正4)年8月4日執筆の習作です。
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2008年2月28日作成
青空文庫作成ファイル:
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