g合の会議だった。伸子はその集会をみたりしていて独特にテムポのゆるい、重い、しかし熱心な空気を思いおこしてニューラにきいたのだった。
「知っています」
「じゃ、はいりなさいよ、そうすれば、友達が出来るわ。そこの書類にはエウドキアって本当の名を書いてくれるわ」
「わたしは書類をかきこむために主人《ハジヤイン》にわたしてあるんです」
「いつ?」
「もう三月ばかり前に」
 三月まえと云えば、伸子たちがまだアストージェンカへ引越して来なかった時分のことだ。
「書いてくれるまで度々、たのみなさい、ね」
 もうそこは主人のドアの前だったので、ニューラは、気がねしたような声で、
「ええ」
と返事した。
 ベルを鳴らすと、素子が出て来て戸をあけた。ルイバコフ夫婦はまだ帰って来ていなかった。
「いやに手間がかかったじゃないか、どうかしたのかと思っちゃった」
「そうだった? 御免なさい。わたしたちは急がなかったのよ、そうでしょう? ニューラ」
 ニューラは台所の入口に立ってショールをぬきながら無言でにこりとしたぎりだった。

        五

 あくる朝、ニューラはいつもどおり茶道具を運んで来た。そし
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