もう政治や思想ないしは行動についての人権の擁護は 当然の事実」であろうし そういう基礎的な人権は守られ、生命擁護もされているだろう
それにひきかえ日本では
「憲法にいう 人権さえみとめられていない
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「前期的 状態である」
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したがって、基本的人権の最も基本的なところ 生命の安全に対する われわれ人権を守ること戦争をことわることこそ
日本の人民として
人権を擁護する第一歩だ。
大学が文化、科学に役立った人の像を立てる――だが そのもとになる人間の命を
記念像を建てさせよ。
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〔欄外に〕
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戦没学生記念像は 東大におくことをことわられた。
一部過激学生の 反戦平和運動に利用されるからと云って。
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内田祥三
底本:「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
1986(昭和61)年3月20日初版発行
初出:「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
1986(昭和61)年3月20日初版発行
※複数行にかかる小括弧、中括弧等には、けい線素片をあてました。
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2007年11月30日作成
青空文庫作成ファイル:
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