まで敷衍して考えたいと思います。
故に、或る観念に刺衝せられた場合の或る国民は、その観念を知らず、又所有しない他の国民より、人として遙に低下した挙動に出ずることもありましょう。然し、知らないものには分らず為し得ない美挙を同一の観念から、運用の方法、理解如何によって産出することも、又可能であると云わなければなりません。
私共は、出来る丈、広く、深く、あらゆる人類生活の経験を、自己開発の資料としたく思わずにはいられません。[#地付き]〔一九二二年三月〕
底本:「宮本百合子全集 第十四巻」新日本出版社
1979(昭和54)年7月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
初出:「女性日本人」
1922(大正11)年3月号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年5月26日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全19ページ中19ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング