主義との妥協なき闘争の階級的意義を理解することなしに、同志小林の不撓な闘争の真価を理解することは不可能である。日和見主義を克服することなしには同志小林の復讐を誓うということさえ実践的にはあり得ないのである。
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 この後につづく原稿は『プロレタリア文学』三月号のために書かれたものであった。
 一月号所載の中條の論文「一連の非プロレタリア的作品」に対しては多くの同志たちの批判が加えられ、又筆者自身自己批判するところもあった。しかし、論文に対する批判そのものに又種々討論さるべき点があったので、筆者の自己批判並び批判の再吟味として「前進のために」が執筆されたのであった。
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 後、常任中央委員会によって確乎周密な「右翼的偏向に対する決議」が発表された。
 三月号『プロレタリア文学』が敵に奪われたため「前進のために」は時間的に前後した観があるが、内容は今日においても十分積極的意義を持つと思うので、「決議によせて」と合せて発表することにしたわけである。(『プロレタリア文学』編集部註)
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