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「大変ヒステリックになっていらっしゃる――」
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 こう云っただけであった。そうして千世子の前の椅子に腰を下して千世子の赤い輝いた瞳を見つめた。
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「私今ネ、フッとやたらに貴方が可哀そうになったんですの、そしたらすぐ涙が出ちゃったんですの、ただそれだけ……」
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 千世子は三つ子の様に声に出して泣きたいほどやたらむしょうにHが可哀そうになって来た。
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「ほんとうに貴方って方は可哀そうな方だ、だけど今にいい事のある時が来るでしょうネエ」
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 まるで年をとったクリスチャンの様な声で千世子は云った。
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「可哀そうに思って下さる? ほんとうに……そんならもうあけっぱなしに私にして下さいナ」
「いいえ私達はネエ、この位の仲のよさで居るのが一番いいんだと私は思ってるんですもの。私達が仲がわるくなっても悲しゅうござんすし、あんまり仲がよくなりすぎてもそのおしまいに悪い事がありそうですもの……悲しい事があった時はお互になぐさめ合って年取るまで御友達で居る方
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