げてあかい子だった。細い白いくびすじに小さく渦まいて髪のかかって居るのは千世子にたまらないほどうれしい事だった。まだ六つ位の児の様なすんだ声とサラッとした皮膚をもって居た。
二人は手をひかれ合ってせまっこい一方は沼のまわりを森でかこんで居るところ、一方は丘の様になった畑の道を通って行った。二人の草履の音はこの頃の時候につり合った音を立てて居た。
だまりあったまんまかなりの道をあるいた。
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「まだなかなか、私少しつかれた」
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千世子がいかにもこの小っぽけなお友達をたよりにする様に云った時、その男の子はポッと赤くなりながら、
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「もうほんの一寸……」
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といい声で云ってふりかえった。
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「あんた達っちゃんて云うんでしょう? 私の名を知ってて?」
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千世子は笑いながらそのかおをのぞき込んで云った。
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「ええ!」
「私の名も?」
「ええ」
「何ての? いってごらんなさい」
「だって……千世子ちゃんてんだって……」
「マア、ほんと
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