んですか?」
「そうじゃあありませんわ、割合に女よりは入りこんで居ない感情をもった男なんかそんなに私がやきもきしなくったってプリプリさせる様な事はしやしませんワ、でも私はお嫁に行った翌日からきのうまでのかおとはまるで別なかおをして何にも思う事のない様に旦那のきげんとりにばっかりアくせくしてるんなんかって私にゃあ出来ない事ってすワ、旦那が我ままを云って怒りゃあツンとしたかおをしてとりあってもやらないでしょうキット、馬鹿な人だと思ってネエ」
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 千世子はどんな長い時間が立っても今云った事は変りゃあしないと云う様にハキハキした口調に云った。
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「そう云う気持をもって居るんですかネエ」
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 Hはしんみりと云って何か考える様な目つきをしてジっと千世子の眉のあたりを見て居た。
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「私は男にははなれて生活する事が出来るけれ共本とペンとはなれる事は出来ない女なんですもん。やたらに御嫁に行きたがる女の中に私みたいな女も神さまがなぐさみに御造りになったんです、人並はずれの我ままものなんですわねえきっと……」
「……
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