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「目が覚めただろうか?」
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なんかと思って自分で自分を笑った。
 二時間ほど立ってからHはまぼしそうな目つきをして出て来た。
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「失敬しましたついねちゃったんで……」
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 笑いながらそんな事を云って手の甲で目をこすった様子が子供めいて居ると母親は、
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「ハイ、御目覚、――音なしくめえめをちゃました御褒美にこれをあげまちょう」
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 こんな事を云ってガラスの切子のつぼの中に西洋がしのこまっかいのを一っぱいつめたのを出して来た。
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「キャラメルがありましょうか」
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 Hさんはあまったれる様に云って桃色のと茶色のとをとってもらって、
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「今夜は私も奥さんの子供にして下さるでしょうネエ」
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と云った。
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「うすっきみのわるいほどでかっ子だ、母さんと四つほか年の違わない子だなんて――あんまりずうずうしい……」
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 千世子は軽口を
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