的に趣味家でありすぎたことや、間抜けでなさすぎたことは、明暮のたたずまいに美しさをつくり出していた力であったとともに、この才能ある女性を、文学よりほかの活動にも引出していく可能性となっていたようにも思えます。ともかく長谷川さんは御自分の生涯を力一杯に終えられました。私たちはその努力に対して女性として敬意を惜しまない心持です。
[#地付き]〔一九四一年九月〕
底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
1981(昭和56)年3月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
初出:「輝ク」
1941(昭和16)年9月17日号
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2003年9月15日作成
青空文庫作成ファイル:
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