書斎の条件
宮本百合子

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【テキスト中に現れる記号について】

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 空想のうちに描いている斯様ありたいと思う書斎の条件を並べます。
[#ここから1字下げ、折り返して2字下げ]
(一)[#「(一)」は縦中横] いつも静かで、変化の著しくない光線の入ること。窓も大きくとり、茂った常緑木の葉、落葉樹の感情ある変化を眺めうること。
(二)[#「(二)」は縦中横] 湿気、火事の要心のため、洋風にし家具を全部背いくるように落付いた色調。足音のしない床。
[#ここで字下げ終わり]
[#地から1字上げ]〔一九二六年九月〕



底本:「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
   1986(昭和61)年3月20日初版発行
初出:「住宅」住宅改良会
   1926(大正15)年9月号
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2007年11月30日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正
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