学的行動主義が、造型芸術における野獣派、ピュリズム、プリミチヴィズム、シムルタニズム、表現主義或いは超現実主義の表現方法に多くの近似を見出すのはその故である。
(B)行動主義は創造的制作の上に立つものであるが故に、恒に制作がなさるる時代、もっと切実に云えばその瞬間が唯一の機会となり、第一条件となり、足場となる。そうしてこの一点にこそ大きな意欲の集中がある。
(失うこと、発見にあとを譲るために失うこと……アポリネエル)
かかるが故に、行動主義は間断なき前への飛躍の意味に於いて、あらゆるモダアニズムとモラルを同じくする。
(C)ヒューマニズムのモラルの上に立つ行動主義は、必然、個人主義である。しかしこの個人主義はエゴ中心的な※[#始め二重括弧、1−2−54]満足した自我※[#終わり二重括弧、1−2−55]のブルジョワ個人主義ではない。この個人主義は※[#始め二重括弧、1−2−54]自我の発展※[#終わり二重括弧、1−2−55]の希願の上に立ち、※[#始め二重括弧、1−2−54]モニュメンタルな我※[#終わり二重括弧、1−2−55]※[#始め二重括弧、1−2−54]コスミックな我※[#終
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