m」を開いたり、「民間のジャーナリスト」になったり、開拓者になったりしている例は少くない。一九四七年の夏、軍事的半封建的なシステムをもって運営されていた町会が解散されたと同時に、各町会役員の変形した活動舞台である「文化会」がその町の顔役やボスによって組織された。日本の「民間的」諸企画は周密にその本質をしらべられる必要がある。
一九四八年三月に、右翼反動団体の財産否定に関する指令と、農場開拓に関する制限の指令がGHQから出されたことは日本の現実における「民間」の複雑性に対応する処置であると認められる。
日本の人民にとってこの世紀の基本的課題は、真に民主的な本質における民主主義によって徹底した社会を確立することである。文化の全問題はこの基本的な課題の線にそって検討されるものである。
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※[#ローマ数字1、1−13−21] 新聞・通信・ラジオ 出版 雑誌 書籍
1 新聞・通信・ラジオ
A 新聞[#「A 新聞」はゴシック体]
戦争中日本人民は正確な言葉の意味においては「新聞」をもたなかった。あらゆる日本の新聞は戦争遂行のため
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