眉と髪にはどんな花がふさわしいことでしょうね。少くともそれは、昼もかなしけ、というほどのいとしさのこもった花でなくてはなりますまい。さゆりのゆどこ かぐわしい一つ一つのゆたかな花でなくては、お似合いにはならないわ。
そして、眼のなかに、花かげがさしたとき、それはどんなに風情ふかいでしょう。己れであって己れでないそのかげに魅せられて、花は益※[#二の字点、1−2−22]香い高く益※[#二の字点、1−2−22]いのちをつくして咲きつくすでしょうね。
二十日にあの手紙さしあげて、よかったことね。二十二日のも頂き、そしてから熱を出すようになったのは、幸と申すべきです。発熱の癒りも早いし、あなたが案じて下さる下さりかたも心配というような要素は不用ですもの。参ったらしいね。そうなの。そして、笑うでしょう。これは相当得難いことですものね、考えてみれば。日ごろの養生のねうちが知れたと思ってわるい気もちはいたしません。あなたにしても、やかましく養生のしかたをお云いきかせになって来た甲斐がなくなかったことには御満足でしょうと存じます。子にとって親ほど良医はないし、わたしにとっての名医があるというのはあ
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