う紙の表と裏に書かなくてはうそです、少くともペンでかける紙を使いたいと思うならば、ね、我まんしてよんで下さいまし。
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〔欄外に〕
こういう紙の使いかたは、もう昨今では玄人(書くということについてのよ)しかしない贅沢に近づいて来ました。
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十月一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
九月三十日
いま夕方の五時。うちにとって、極めて興味ある歴史的アントラクトの時間です。というのは、きょう、博物館から国宝鑑定専門の人が来て、うちの陶器の蒐集の鑑定をして居ります。そちらにかかり、わたしは、さっきまで限りない古い箱の整理に埃まびれとなり、一寸腰かけておイモたべ休んでいるところです。
わたしの荷物を運んだ男が、すこしまとめて荷を動かす方法を見つけそうなので、咲が上京し、家具の必要品を送るについて、その費用の捩[#「捩」に「ママ」の注記]出かたがた、この際大整理を敢行しようということになりました。日頃云って居たことがやっと実現した次第です。きょうは1/3ばかりのものを並べました。が、わたしは並べられたものを見て、一種云うに云えな
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