段階に到達した国の文学の創造的衝動の消長の問題も決して見のがせません。新たな一種の困難と貧困に当面していたかのようにあるのは何故でしょうか。あなたがゆっくり横になりながら答えを見出して下すったらと思います(これは今後の文学がその国でおそろしく豊富に花咲くだろうという明かな見とおしとの対比において)。文学者の成長というものに要する長い時間、それから文学的資質というものの拡大の鈍さ(そのことは各面に云えるでしょうが。例えば技術家的資質の本当の精神性への拡大の鈍さ、としても)文学がつまりは文学的資質でだけ解決されなければならないという、或種の文学者にとっての無限のよろこびと無限の苦しさ。(どんな作家でも彼がもし本当の作家であるならば、自身いかに雄々しく幾山河をばっ渉しながらも、つまりはそれを作品に再現する静かな時間を望まざるを得ず、それを与えざるを得ず、作家は自身の限界を突破しようとするやみがたい衝動とそれを作品にする外面的孤独沈静の時をのぞむやみがたい衝動との間を絶えず揺れているもので、作家の養成と成長との助力はこの機微にふれているものであるということ)
文学的資質が拡大し脱皮するために
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