やかにする原因でした。
カッパの頭のてっぺんに何故人間は皿を描きはじめたでしょう。面白いしおかしいことね。どうせ架空のものでしょう。その頭の皿が乾くと力がぬけるなんていうのは感覚の問題で、人間は頭のてっぺんの工合について昔から何か無関心ではなかったというのでしょうか。この頃こんなことを云って笑うのよ。「河童の皿が内へ、凹まなくなったからいい気持!」すると、咲枝が答えます、「ほんとにそうらしいことよ、顔つきも落付いて来てよ」脳天の大切さ沁々と感じます。
御存知の鈴木氏の令嬢二人のうち長女が半沢氏へ嫁しました。三年前。結婚のときも、一寸相談をうけ、お父さんはあらゆる条件をととのえ、理想的な結婚をさせ、北京に出張していました。技師だったの。そしたらこの六月、東京へ帰任する決定で、最後の出張をして小さい村にある事務所にとまったら、その夜襲われて奮闘の後命をおとされました。兄さんとお父さんとが北京へ行って、「家財をとりまとめ」東京へ帰って来て、若い未亡人はお里と嫁家と半々に暮すことになりました。一男あり、三歳です。
私はこの人たちのつみのない幸福が、こうして破られたことにつき、又、娘の幸福
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