『日本評論』、『文芸春秋』みんなそうしましょうかと思うが、自分も一目みたく。少しずつおくれるの御辛棒下さい。
小説のこと、お心づきありがとう。お手紙を頂いて、なお考えたのですが実際上のこととして、やっぱりあなたも承知していて頂かなくてはならないのだろうと思われます。文芸家協会は一昨年だかに、ああいう名にかわり評論家協会も変って言論※[#二の字点、1−2−22]※[#二の字点、1−2−22]会というのになりました。婦人作家たちが日本女流作家の会というようなものを作ってガタガタやりはじめたが、それも文報の中の一セクションとなっています。言論※[#二の字点、1−2−22]※[#二の字点、1−2−22]会の方は文学の方より種々の働きが内部にあると見えて、評論家協会としては私のところに来ていたいろいろの会員への義務も、すっかりやめてしまいました。文学の方で、それをやらないのはめっけものというべきでしょう。一つの職能組織風になって、(この頃)そのうごきはいろいろ無駄はあるが、そして、文学の本質的なものを発展させるに夥しい錯誤もしていますが、私のようなむつかしい立場のものが、自分としてそんなものに
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