立つか甚だ心許ない次第ですが、おっしゃる通りにして届けます。森長さんのところへ電話したら、丁度そちらへ昨日行ったということで、いろいろおわかりになりましたでしょう? 倉庫の鍵がどうやらこうやらしたのだって。笑ってしまった。寿江子もよくこういう智慧を出しますが、普遍性のあるものなのね。そのときの調子で、この前音沙汰なしをどうしたかと思っていたことも、あれでいいと分りましたから、どうぞそのおつもりで。挨拶をなまけただけでした。そう云って詫びて居ました。『文芸春秋』、『文芸』等、やっぱりまだでしょうか。『日本評論』は八日にもうとっていらっしゃるのね、前後して余り時をへだてず、『文芸』だけはすこしおくれ(自分が一寸よみたくて)みんなお送りしたのでしたが。先週、『週刊毎日』は買えなくて『朝日』だけでした。『毎日』はまだ手順がちゃんとしなくて定期的に買えず、駅のスタンドへ人をやるので一寸のことで買いはぐります。『独語文化』は妙です。全く先月末に出ているわけなのに、本やはもって来ない、きっと本やが買いおくれたのでしょう。発行所へじかに云ってやります。そして、そちらへじかにお送りするよういたします。
前へ
次へ
全440ページ中145ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング