の風に吹き当てられるのは他ならぬペンさんで昨今は時々向い風に吹き当てられるような目付きを致します。ところがアッコオバちゃんはえらいスパルタ教育だから生活はお手柔かな日ばかりあるものかという勢いで相当抵抗力を養成しつつあります)
御注文の辞典類は木村の『和独大辞典』と白水社の『和仏辞典』とがあったので、書店から直接そちらへ送るように送金致しました。『朝日年鑑』と片山の『ドイツ文法辞典』と、『ドイツ現代短篇小説集』お送りしました。芸文書院のことはお手数すみませんでした。早速電話したところ、現在カタログはなくて、在庫品としては単語集と童話集があるだけだそうです。
『毎日年鑑』はまだ出ていませんが出次第とっておきましょう。
赤ん坊はずっと良好で三十日のお七夜には健之助という名がつきました。そちらの御意見がみんなに同感されて、次郎、三郎はお廃し、ということになりました。なかなかしっかりしたよい名で好評です、合作ですね。
今日寿江子が帰ります、そちらに行ける人が出来て私はやっとホッと致します。
隆治さんが二十五日から九日までうちへ泊ってそれからまた南へ行くということが友子さんと母上のお便
前へ
次へ
全137ページ中122ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング