のでしょうか。
 きのうはエハガキに書いたように朝早く南江堂へ出かけ、午後は、あの例年の八反のどてらが仕立上って来て送れて一安心いたしました。もう、一枚は綿の入ったものがほしいわね。そして、その柔かく綿の入ったものをなつかしく思う心持は晩秋の感情ね、一つの。温度は綿のないものをいくつか重ねたって保てるかもしれないけれど。これはおくればせではなかったでしょう?
『新世界文学史』はもうやがて終ります。やっぱり読んでようございました。『発達史』の方の扱いかたは、もっと正確で、基本の現実にふかく入り、又文芸思潮としてはっきりした類別をも示していて、その点大事でしたが、あの著者はドイツ近代古典が自分としてくわしいのね、どっちかというと。
『新世界』の方は、そういう点では学問的ではないけれどもワーズワース、スコット辺から俄然精彩を放って来ていて、イギリス文学の中でバーンズをとりあげていることは大いに賛成です。バーンズを、『発達史』のひとはふれていません。私は詩を印象ふかくよんでいて、覚えているから、正しく評価されていると我意を得ました。ラファエルとミケランジェロの比較も面白いわ。ラファエルのシステ
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