ました。
 さて私の方は、昨日、勇気を奮ってうらの林さんのおばあさんに話をいたしました。それは大した気合を自分にかけて出馬したのよ。けさ返事があって、あとに佐藤さんが入ることを承諾いたしました。五十円になります。それで可能であったわけです。一大事業をやって、ほっとして、今おあいさんに夜具の袋を買いにやったところです。佐藤さんが来るなら、いろいろあっちがちゃんとしないのにすっかり持ち出さなくたっていいし、こっちへよれるしいろいろと万事気が楽です。思い切ってまあよかったと思って居ります。全くあなたのおっしゃるとおり仕事部屋をよそに持ったっていいのだし、或る意味では、これ迄何年間か知らず知らず肩へ力を入れて暮して来ているのがやすまるかもしれません。少くとも島田へ呑気に行けるだけも仕合わせかもしれないわね。出ることを考えなければ行く気にならぬ、というところ何卒何卒お察し下さい。真面目な話よ、これは。まあ生活には様々の屈伸曲節があっていいのでしょう。たとえばKたちの生活を、何とかしてもう少しましにしてやりたいと気をもんだって、これ迄何ともなりはしなかったのだから、自分で自分として生活して行って、
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