あけっぱなしな気分の駅ですね。ここで〇・一分まで待つのよ。
(三)[#「(三)」は縦中横]徳山のエハガキはお宮づくし。ここのエハガキは一つの橋をあっちこっちから。この橋はまだ本ものは一度も見ません、あなたは? 宇野千代は岩国のひとよ。ほかに岩国のひともあったようですね、学者で。明朝東京は七・三〇ですが、どうかしら、そちらへすぐまわる元気あるかしら。今のところ不明。おなかが変なものだから。
八月八日夜 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
八月八日 第三十四信
帰って来たら手紙の紙まだあると思っていたら、おやおや。もう一綴もないわ。そして又この紙になってしまいました。
三日にかえって、ちゃんと待っていたお手紙拝見して、四日に二十日ぶりにお会いして、まだほんの数日しか経っていないのに、もうすっかりここに納って、うちって面白いものね。
かえるとき何かかんちがえをして、土曜日だと思ったのよ。東京につくのが七時半だから、もし誰か迎えに来ていたらカバンと岡山の駅で買った白桃のカゴをもたせてかえして、私は一寸池袋から降りてまわってしまおうかしらと考えて居りました。そして鏡を見
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