られるような夢は、更に更に珍宝だから、一層まれにしか現れませんし。そういう夢から目醒めると、思うのよ、私の日常の表情の奥にしまわれている表情があるということを。ほかの人々のようにその表情は私たちの生活の中で表を流れず、地下水のようであることを。いつもその地下水から直接ふきあげ井戸が、小さいとは云え何とすがすがしい味でしょう。まさにその水でこそ眠る前の体が拭かれ、頭が洗われるにふさわしいと思います。あなたはずっぷりとその水をお浴びになると、私はいかにもさわやかに背中を拭いてあげるわ。
お母さんは、輝を実に上手にお扱いになりますよ。気候の変りに注意ぶかくて、友ちゃんは本当にいいおばあちゃんもちです。あれで、食物にもお母さんが注意ぶかくおやりになれば輝は普通の病気はしらずに育てるかもしれません。私はもう「おばちゃん」というよび名を貰いました。なかなかいいわ。おばちゃんは一人だから大きいも小さいもございません。
渡辺という車を運転していた人が召集で立ちます。友子さんが駅まで出かけるので、それにたのんで出して貰います。暑さ呉々お大切に。私は二十七八日ね、きっと。
七月二十六日 〔巣鴨拘置
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