どこかね。
 このあたりには、むずかしい名の山や河や池があること。たとえば室積で机買ううちをセイキ、セイキというのよ。どうかくのかまるで見当つかず。清木ですってね。このお手紙の小山の名、何とよむの? 岐山きやま?
 寮歌はやはり昔ながらでしょう、その昔ながらというところに一つのセンチメンタルなよさがあるのではないの? 高校と云えば松山ゆきも実現いたしませんね。柳井から高浜までたった四時間半ぐらいなのにねえ。まあ、又のおたのしみにしておきましょう。かえりに倉敷で一寸おりて大原コレクションを見ようかと思いましたが、これまた汽車のつづきがわるくて、あのあたりで急行にのりついだりしたら、立って東京迄かえらなければならないでしょう。これも亦いずれのおたのしみ。
『週報』のこと。あの電話の模様だとね、ちぢみのシャツ、ズボンの無精髭を生やした五十すぎのだらしのない男が、三四人人をつかって、妙な机並べてやっている、そういう感じよ。ごろつきくずれの昨今仕事めいていた、いかにも近代事務性に欠けて居る感じでした。きっと寿江子が電話口でかんしゃくおこして汗をふくことでしょう、名前さえその親方[#「親方」に傍点
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