階へあがったら、チリチリチリ。いそいで降りたら「広島からです」、様子をお母さんがおききになるのかと思いました、私一人で困って居るだろうからと。そしたら、お母さんたちが着いたときは、達ちゃんボートこぎに遊びに出ていて、かえったらつろうてすこし歩いたら、おなかが痛いいうて、段々ひどいのでかえって、本部がお医者の家になっているのでそこへ見て貰いに行ったら盲腸だといって今知らせて来てであります、というの。
 やっぱり体がつかれていたのよ、可哀そうに。よくかえって一年経つと病気すると申しますが、それでも船の中なんかでなくて何とよかったでしょう。友ちゃん愈※[#二の字点、1−2−22]もってびっくりでしょう。さぞお母さんお困りと思い、すぐ行きましょうかと伺ったら、来て下さいということで、遠い電話口で私は些か金切声をあげて、手おくれにしないように、無理しないように、早く手術するものはするように、という次第です。それではとにかく浴衣でも持って三時何分かの上りで出ようということにして河村さんにも留守たのんだら又チリチリ。すぐ入院して、本部の命令で、家族は私物をもって一応かえるようにということだとあります
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