くさないのが自分の責任だということは承知の上で。自分の弱点を、家庭的な云いならわしだの笑い草だので、合理化してしまえば、それは過去の幾百千万の家庭のなかみと同じになってしまうから、あなたが、あれは事務的に下手なのだからと諦めて下さらないことも正しいし、私がこれからの落雷も、わけがあれば敢てさけないわけです。
下で書いていると、珍しいところがあります。すぐ前で、八ツ手と青木の赤い実が、突然の激しい風に吹きあおられて揉まれるのが見えたり、脚が痛いから坐り直したり、いろいろと。
派出さんかえって来ました。私もかえって来ました、というのは、林町へ泊りましたから。
稲ちゃんは満州へ立ちました。二日の夜九時すぎに。家へ行ったら臥ていて熱があると云って。おやめなさいよと云っていたら、それでも立ってしまいました。今瀬戸内海にてとハガキが来ました。熱もなくなった由。よかったこと。強引ですね。私は、南京虫にくわれたときつける薬と、オーディコロンと、タルク粉と、小さい袋へ毛ぬきだの鋏だのの入ったものをあげました。私は南京虫にくわれると実にひどくてアンモニアをつけてやっとしのぎました。それを思い出して。
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