ないそうです。つつじの赤く咲いている丘を歩きながらそんなことも訊きました。目白から電車だけ小一時間ね。
私は協力出版というのに渡した原稿ののこりの部分の整理で今忙しいところ。又題に困ってね、割合楽なものだし範囲のひろいものだし「私たちの生活」としようと思います、わるくないでしょう? そして、藤川さんに表紙を描いて貰って女のひとが何かしながらひょいとこっちへ顔を向けて今にも物を云いかけそうな、そういう表紙をかいて貰おうと思います。
題と云えば、只今島田からお手紙でね、坊主の名ね、正輝にしようとしたが、すこしむずかしいようだというので、二人の若い親が相談して輝《あきら》としたのだそうです。それで届けたそうです。宮本輝というわけね。まあ、いいのでしょう、その小さい男の子の顔をみたらきっとあきららしい気がして来るわけでしょう。輝がアキラとよめるとは漢字の魔法ね。些か魔法すぎる傾もある位ですが。でもあの二人は一字名が何となしすき、というところ面白いことね。勝という字も、やはり一つだし。親の気に入ったのが一番いいと、あなたも呉々云っておよこしになっているからとありました。
お産は大層安産でし
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