拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

 五月四日  第二十二信
 こちらでどうやら封緘を買えたら、やはりそちらにも出来ましたね。
 お恭ちゃんのことについての速達ありがとうございました。おっしゃることもちろんよくわかりますし、そのようにしましょう。
 きょう、私がついて保生園へ行って結果をきいたところ、キンが出ているそうですし、(左の方)前からのもので、キキョーをするのに空気が入るかどうかということでした。去年四月にとったというレントゲンの写真を見せてほしいということでした。
 けさ、お恭ちゃんあてに手紙いただいて、本当にありがたいとよろこんで居ります。工合によってはうちで(目白で)気をつけて癒して行けたらいいと思っていたのですが、村山のお医者の話では、やはりかえった方がよいとのことですし、相当の期間安静にしているのならやはりここでは駄目ですから。皆がよく心つけて心配してくれて、はげましてくれるから、その点では気持も助って居るようです。
 速達でお心づきの点、大丈夫よ。まさか私がそういう風にする女でもないわけでしょう。うちでの仕事は、普通のところから見たら半分にも足りない働きです。それ
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