というものについて、やっぱり私は、目下大体きまった方針を、いいとはどうしても思えません。現実にピラピラがつくのがいやということは、やっぱり私のかん[#「かん」に傍点]のまともさであると信じます、決して決して庶民的[自注4]なんかではないわ。間借人的労苦というものが、それなりには出ないで、自分に向っても庶民的なものに向ってのロマンティシズムみたいなものがついてまわって、私がものわかりのわるい犢《こうし》のように尻をおとしてひっぱられながら抵抗しているのは、実にそこのところです。
 やっぱり林町向きとは反対の方向にあるのも自然らしいと思って居ります。ここの家賃なんか、今のアパート一室代ですものね、六畳三畳で少くとも30[#「30」は縦中横]以上なのよ、今のアパートというものは、大したちがいでしょう? もととは。私はやっぱりもうすこし共同的な方法について考えて見るつもりです。
 ないならないなかから、いろいろましな文化もうけいれ知ることも知って伸び育って行こうとする積極さ、美しさ、虚飾ない熱心さ、それを欲します。
 あの中公からの本の終りにね、こういうことを書きました。私たちは自分たちの獲て
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