り倒れもせず又とり直して行きつづけるの、うしろから見ていたら、あらと思うのはあたり前ですものね。まアどうせ車道を横切るときは、くっついて、守られている気持で歩くのだけれど、ピョコリと膝をがくつかせれば、あなたにしろ、どうしたいとおっしゃるわね、つい。御免なさい。ときどきハラハラさせて。
『女性の言葉』の終り。そうだと思います。一昨日でしたか一寸よって、大笑いしてしまった、昭和の大通人になるのですって。お花を活けて、ゴを打って。大石クラノスケをやる気なのよ、大笑いねえ。あのひと、野上彌生子の大石をかいた小説よんだかしら。個人の内面の弱さをむき出したという範囲で、あの時代の社会の波としてつかんではいませんが、それにしてもその人のなかに素質としてないものではない、うそとまことの綯《な》い合わせ式のところをその小説はかいているのです。そんなところもあるようで。
 困難な山阪をついらくしないで小さな車を押しあげようというとき、その輪は極めて丈夫な車軸をもっていなければならないと同時に、自在な角度に動く巧緻な設計を具えていなければなりません。けれども、車をああうごかし、こう動し安定を保とうとしてい
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