。日本の「美味求真」ではどうかしら。いささかあやしいものです。
 いろいろのことが非常に書きたい心持です。いろいろのこととは何でしょう。いろいろ、いろいろの心持。字のない字で書くような心持。いろいろ書いているくせに何かもっといろいろ書きたいのは変ね。さアもう仕事しなくては、そう思って自分で僻《ひが》んでいるのよきっと。字で書くなんて! とふくれてもいるのね。無理ないよと云って下さるでしょう? 字でかくことは話すこと。何にも話したいというのではないそのときは、何で話すの? ああ。すこしじぶくるのは珍しいでしょう?
 何しろ私はこの頃あなたとけんかもしてみたいのよ。私たちはどんな風にけんかするでしょうね。どうも考えてみるに、ちょいちょい口げんかをするという風ではないらしいことね。わたくしは、たいへんおとなしい細君でありますから。たまにするとすれば、それはこわいでしょうか。こわいのはいやです。勿論こうしていてするけんかなんか真平、真平よ。もしそういうことがあればわたくしは四辺《あたり》はばからず、おーんとやります。
 さあ、本当にもうやめなければ。そして、御飯たべて、一がんばりしなくては。勉
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