ろが、そのスケールが生産的に創造的に発揮されるところまでなっていないのですね。だから普通の娘から見るとずっと生きにくいのよ。そして、普通の人々は、だから成たけ早くそのスケールが正常に発表されるような方法手段を養い育ててやろうとは観察しないで、かさばりの面だけ特に女の子についてはいうから、寿はシニカルになって、この同じ自分がいくらか金をとったり世間からチヤホヤされたら忽ちピアノだって買おうといったりする気になるんだろうと見るわけです。それが又当ってもいてね。自分で人間の評価の出来ない人は、ぐるりの評判で、自分の判断とするのですから。仕事が金にならなければ、そのねうちを評価しないというところ迄常識は金に買われてしまっているのねえ。ですから私は、全く沢山の若い女のひとたちに同情いたします、金がその仕事でとれるようになったとき誰の助力がいるでしょう、ねえ。金にならないうちこそ助けがいるのですもの。だから私は金のとれないとき(時代)、助けを必要としている若い女のひとにどうしても冷淡になれません。女には投資として仕事をさせるひともないわ、投資すれば常にそれは女[#「女」に傍点]に投資するのです、仕
前へ
次へ
全471ページ中103ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング