までも皆島田へ送りかえされて来ているそうです、多賀ちゃんと富ちゃんがよんでいたそうです。時間がないのでしょうね、そちらへたよりがありましたろうか。
 隆二さんたらこんどの手紙には饅頭《まんじゅう》づくしです。人を見込んで書くにあらず、自然にそうなるなり、なお悪いと笑うだろうか、とありました。この前のは羊羮づくしで、何とか彼とか菓子やの名を並べて千金賜えとあるから、そんな店があったかしらと返事にかいたら、一銭おくれということなり、と三ヵ月もたって教えてよこしました。一銭より千金たまえの方が景気よい由です。相変らずです。栄さんは妹母子を送って高田へ雪見にゆきました。二人でやっていたのは中途ですが。
 どうぞお大切に。月曜日に。

 二月二十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

 二月二十五日  第十九信
 きのうの速達。そしてけさ二十一日づけのお手紙前後してつきました。きのうの分から。
 書物のこと承知しました。おっしゃっている本もずっとあの頃から一つ包としてあります。『年報』もそのようにしてありますから。目録念のためにかいておきましょうね。
 (1)[#「(1)」は縦中横]『
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