に出ていて。ひどいものをやっていました、全然伝統的なものは別として。明日校正わたしたら、あの岩波の小さい本を一気によんで、それから又『文芸』のつづきを一がんばりやって、二十日にはすっかりさばさばとなって、それから大した計画があるのよ。もし咲枝たちが国府津へ行ったらば三日ばかり行って息を入れて来ようというのです、いかが? 賛成して下さいますかしら。それから、暮と正月を長いもののプランでこねて、一月は半ばごろから書き出す予定。
 お恭ちゃんは多賀ちゃんがいなくなったらたよるものがなくなったから却ってしゃんとしてやりそうです。でも多賀ちゃんはようございました、ともかく腕に自信をつけたし、私たちもいろいろ手助[#「助」に「ママ」の注記]ってもらえて。今本につける表の仕事やって貰っている娘さんに来て泊って貰うのよ、もし私が国府津へ行くことになれば。そのひとに索引もやって貰います。
 戸塚では、又蓼科へゆく由です。きょうあたり行ってしまっていやしまいかとすこし気がかりです。三十日ごろ稲ちゃんに偶然|遭《あ》ったぎりで。
 大工に物干のぬけたところ三十日に直させ、風呂場の戸の下のくさっているところ、
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