ら面白いでしょうねえ。中村光夫のはよんでいませんけれど。忘れず、ね。
『明日への精神』やっと出ました。表紙は白でフランス綴です。小磯良平のトンボがかいてあって、題は朱。トンボの色は写生風で瀟洒としている(そうです)が、私は自分の量感が出ていないで余り感服いたしません、表紙なんか私がどうかしらと云うのは賛成しないのよ、だから何だかもり上って来る感じにかけていてがっかりですが、第三者はきれいですって。皆がそういうそうです。三千だけ刷ったが、第二日でもう千部刷るという話が配本の方から出ている由、まだわかりませんが。本のつくりかた雑なのよ、ですからすこし悲しいのよ。折角なのにねえ。でも、出ましたからよかったとしなければなりません。
日本評論社の現代文学読本(何人かのひとと一緒の)案外によく出ましたって。やはり又増刷した由。一ヵ月で珍しい由。しかしこれは版権はないのですから。
明日で金星堂の方も刷りにかかります。文芸評論の原稿もわたしずみになります。そして、中央公論社にわたしたら吻《ほ》っとね。〔中略〕
達ちゃんたち、組合と近所の女のひとたちをよんで秋にお祝をいたしますそうです。お砂糖が足
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