第四十三信
いまやっと一かたまり仕事を片づけたところ。そして、この紙をひろげていたら、デンポー。承知いたしました。明朝そのようにしてもってゆきましょう、但、今大観堂は目録をもっているでしょうか、あやしいと思われます。本のネがピンピンでしょう、ですから目録つくれないかもしれないのです、いつぞや目録欲しいと云ったらありませんでしたね、昨年のこと。
お手紙ついたら書こうと思っていたのに。まだよ。
さて、よくない気候ですね。体が疲れやすくて閉口です。さぞそうでしょうね、おなかは大丈夫? あさっては御苦労さまです。雨が二十五日から本腰で、島田の方はやっと田植が出来ました由、お母さんのお手紙。友子さんがうちのことをよくやって、達ちゃんの好きそうな料理もこしらえて、と本当におよろこびで何よりです、全く見つけもののお嫁さんね。あれで達ちゃん、お母さんのおこしらえになるものは勿論何とも申しませんが、おかみさんがまずいものしかつくれないとむくれる方だから、本当によかったわね。お盆になる迄お里へ行くにも及ばないって云っている、それもうれしそうにおかきです。それは友子さんとしても決してわるいおよめの口
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