きっと面白いでしょう、自分にとっても。友だちたちのなかには、友だちの男のひとたちも入れましょう。私たちが友だちという場合の自然なひろがりですから。
 友だちと云えばてっちゃん、火曜日にそちらへゆきますそうです。明日そんなことお話しいたしますが。
 詩集の話、この間の「春の物干」という題の、やっぱり面白くお思いになったでしょう? ああほんとに、そういうのもあったね、とお思いになったでしょう、「窓の灯」というのもあって私は屡※[#二の字点、1−2−22]思い出します。その窓に灯がついていないとき、がっかりした心持、というかき出しの。あったでしょう? 今に灯かげは外へまで溢れる季節になりますね。では明日。

 三月三十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

 三月三十日  第二十四信
 きのうの朝おきて何とうれしかったでしょう、風がなくて。三四日お話のほかでしたね。春はこれで閉口です。
 きのうときょうは多賀ちゃんのお使者で。私が無理をしていたのではなかったかとおきき下さいましたって? それからきょうは大変御機嫌がよかったって? いろいろそういう話、何度でもくりかえしてききそうになっ
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