フしょうこをのんで。そしたら、きのうは大分よくて日比谷に出かけ、もう今は普通です。ほんの一寸した当り。でもそちらの待合所で、胃ケイレンをおこして白いもの着た人から注射して貰っていた男の人がいました。どこか特別体にこたえるのね、御自分で体の調子はわかっているから時間十分とって来てくれるように、昨日二人の弁護士に申しました。岡林さんは、疲れさすまいと思うのですって。あとで、もっと必要のとき長く話したいから。今頃栗林さん行って居りましょう。兵役法の書類のこと、そちらからの方が早いことになりました、きっとお話しになったでしょうから。
十五日から休みというのは、今のことだけで、日比谷全体のことではないのです、何しろ司法省が真先に夏休み廃止を提案したのだそうですから。従って、そういう一般事務は休みなしのわけです。ずっとつづけてとりはからわれます。
それから差入のお礼のことね。あれもう公然なのです、ずっと以前。あの細君がそれをしたのは、左様なら風の意味と思いました。この頃のモードで、公然が常識の理解にある公然という堂々的形態は決してとりません。「なりつつある」のではない。なったの。そして、それをいろいろとあっせんした人が、事務上のうち合わせで、あなたにちょいちょい会っていて、はっきりしたことを云わないということも、なかなかデリケートな心理であると考えます。職業的ということの理解が、その人にあっては、そういうあらわれをするのでしょう。浜松の旦那さんにははっきり話したと云って居りました。ひとによるのね、そして効果に。時代の風か職業的ということなのか分らないが、とにかく私は、複雑さを感じ、そういうことには必要以外絶対にふれません。おわかりになるでしょう、何だか下手に話して居りますが。
面会の用件のこと、同じように考えたから面白いと思いました。いくつも並べたの。もう二度とも。そしたら、あの紙にはやはりごく概括してありましたね、どういうのか知らないが。でも、ずっとつづけて見ましょう。
規約のこと、昨日あっちで一寸しらべましたら、いくらかはちがうらしい風です。しかし、別の方は今直接関係がないので、印刷物かしてくれず、又そこで写す時間なくて、今日はまだお知らせ出来ません。近日中にあちらで写しましょう。大体でも同じようなことらしいけれども。
大森の細君も一生懸命な顔つきで、心持よい様子
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