ニ肩をすくめてクスリとするような心持だった。日が経つにつれて、それだけのことが与える生活全体の規律や弾力や内面的な収穫に気付いて来て、フームと感服して、そういう流れを、いつとはなし導き込んで次第に支配的なものに成長させた力について、深い敬意を感じた次第です。
 私たちの生活の中で経て来たいろいろのモメントを思いかえして見ると、何とも云えないよろこびが甦ります。私は何と不安なく、信頼にみちた心で、恐怖もなく、あなたから一つの流れを渡ろうとする毎に、さし出された手をつかまえて、今までいくつかの瀬を踰《こ》して来たことでしょう。さし出される手に不安も模索もないから、こちらも怖れを知らない。よりましに生きようとする自分の熱心さと素直さと努力だけにおされて来ている。いつも或る稚さのようなものがついているが。そして、発端に於ては、十分にその全体的の意義を捉えないまま足をふみ出しはするが。
 こういう生きかた、導きかたと導かれかたとの間には深い諧調が響いていて、味えばその味の忘れ得ない美がある。調和というものの奥ゆきの深さ。心と体とに響いておのずからそれらを新しくしてゆく無限の喜悦。
 今日の中で、
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