サれから朝御飯に一寸あがる佃煮などを買い、伊東やへよって、今度は私たちのために例の大型の封筒を見つけ出し。そして電車でかえりましたが、私はそちらにもよく着てゆく紺の絣を着てフーフー。それでも、早くから新しい袷を縫って十月になるのを待ちかねていたような御婦人たちは暑そうに袷を着て、自分の衣更えの気分を味って居ります。西洋の諺《ことわざ》に曰く「女というものは、自分が美しく見えるためにはどんな苦痛にも耐え得る」と。
 帰ってお昼をたべていたらさち子さんがよりました。初めてだったのね。余り前から行くことを云っていたので、初めてのように感じて居りませんでした。
 どだい、そちらを訪ねるということが最初だったそうです。二人で責任をもって暮して行くように、と二度も仰云った、と云っていました。その言葉を、あの人に特におっしゃったこと、その言葉にふくまれている貴方としての感想、いずれも私によく通じました。全く、その言葉は幾度云われてもよく、又いく度か自分から自分たちは責任をもって互に互のために生きているだろうかと反省してよい点です。体温の本、一般動物についてですってね。何だか滑稽で思わず笑った。でも、
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