「。精神的に快癒がおくれる。そう感じます。二三のところを見てのことですが。だから、どうぞお願いをしておきます。私はこれでも度胸を据えれば立派な病人になれる人間ですから、一律的なサナトリアム世界へは御免です。本当にそれを考えただけで、いくらだって早寝をし得ます。
叱られた子供のような滑稽な手紙ですが、私は本当にうれしい。よかったわねえ。安田さんは湯治にゆけというが、私は却ってこちらで早寝してキチンと食事して十分疲れをなおす自信があります。生活の日常にそういう癖をつけなければ何にもなりませんもの。では安心の御通知として
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[自注9]中村善男――一九三八年の夏ころ微熱を出して、寝汗をかくようになった。夏だのに、どうしてこんなにヌルリとつめたい汗をかいて目がさめるのかと思っていたら、それが寝汗だということがわかった。顕治は面会のときその状態を知って、結核専門の中村善男氏の診察をうけ、きびしい療養をして、そのために一年や二年面会できなくなっても治療しなければならないと言った。
[自注10]安田さん――安田徳太郎医学博士。
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九月十三日 〔巣鴨
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