烽アれはやります。どうしてもやります。このねうち[#「ねうち」に傍点]の感じかたは、或は貴方がお考えになるより深いのではないでしょうか。
 咲枝、太郎は二十六日ごろかえって来る由。太郎すっかり田舎言葉で「いがねえか」など尻上りに云っている由。
 この間私に国府津へでも行くか? とおっしゃったとき、二日ばかりも、とお云いになった。二日、という区切りかた、二日いたから? 一ヵ月もと云われず、二日もと云われた方、笑えるようなところがあって、しかも私にはいい心持でした。ゆく行かないにかかわらず。
 国男さん、安積《あさか》へ誘うが、やっぱり行きません。東京の日々の暮しで、きっちり習慣をつけてしまわないうちから動くと心配ですもの。今のところそれが仕事だもの。ああ、林町へ来て、又よふかしをしたのじゃないか、と思っていらっしゃるでしょう? 顔が見えますよ。例のレコードをかきましょう。
 きのうの朝までは前便に書いたと思いますが
  ひる十一時四十分 六・四 夕午後五時半 六・三 夜九時 六・六
  食事 十二時半       食六時半       就眠九時四十分
 今朝起きたの七時半。
  七時四十分 五・八 ひる十一時十五分 六・五 夕六時 六・六 夜 六・五
  食八時すこし過     十二時半        六時半     九時半
 きょうはおひるをたべて目白へかえります。渡辺町へまわろうとしたら留守故。
 十日間の温度表を見ると、段々頂上が下って来ると共に最低との開きも減り、面白い。十五日以来から最高が六度七八分ですね。今月の初めごろ、すこし熱っぽい生理的な理由もあったけれど。
 ○『プラクティカル・エンサイクロペディア』昨日丸善から送りました。英語のドウデンは中身はすっかり同じです。ドイツ語のは二冊か三冊あるのですってね。英語は一冊にまとめられていて、やっぱり初めに人間老幼男女、つんぼの女などあり。ですからおやめにしました。フィリップ・ギブスの『国境を横切りて』(アクロス・ザ・フロンティア)というのがあり、買いたいようでもあったが、おやめ。四五ヵ月前七円五十銭であった本がダラの変化で昨日は十二円八十銭です。大変なかわりかた。このような金で外国旅行をやるのは気骨が折れて彌生子さん夫妻も大変でしょう。もっとも旦那さんの方は外務省からですが。ケンブリッジとオックスフォードで能
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