できるでしょうか。
みなさま。
平和のために、というひとつのねがいは、太陽のように、世界の諸人民の間に運行しています。三月八日の婦人の日が、一部のひとの策動だなどと宣伝されることの真相は、おのずからあきらかとなりました。戦争で世界をかきまわそうとする人々は、世界の人民が平和のために結集することをいつもおそれ、憎悪します。おくれた国々とされていたアジアの諸民族と、その婦人たちの目ざめを欲しません。けれども、わたしたちにいるのは平和です。わたしたち人民にいるのは、世界の良心にしたがって生きることのできる条件のもとに独立した民族の社会です。
みなさま。
わたしたちは遠慮することは、やめましょう。遠慮しないで、はっきりと求めるものを求めましょう。わたしたち世界の人民に必要なのは、平和と独立である、と![#地付き]〔一九五〇年三月〕
底本:「宮本百合子全集 第十五巻」新日本出版社
1980(昭和55)年5月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房
1953(昭和28)年1月発行
初出:国際婦人デーへのメッセージ
1950(昭和25)年3月8日開催
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年6月4日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全3ページ中3ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング