る肌の部分を現わすに躊躇しない心持で男を牽きつけ、オードコロンで、女を酔わす如きものでないことは明かである。
 又、自分は、
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「更に恋愛もしくは愛する者との結合は決して人生に価値ある目的の到達を容易ならしめるものでなく、却って此を阻害するものであることに気附かなくてはならぬ。」
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 勿論、配偶者の如何によって、其は明である。



底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年5月30日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行
初出:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年5月30日初版発行
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2008年12月1日作成
青空文庫作成ファイル:
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