については、力量に自信をもって精励であり、研究生のように勉強家です。今日と、明日の社会は、若い時代への健康な同情、人間より意志を理解しようとする良心の極少量さえも熱烈に要求しているのですから、私たちは野上さんが、若い時代の近側にあることで常に自身の芸術を生気あらしめると同時に、若い時代をその芸術によって鼓舞し、洞察力に刺戟を与えられることを切に希望する次第です。
このような短い文章の中で、あなたについて感想を語ることはむずかしいことでした。
[#地付き]〔一九三六年十二月〕
底本:「宮本百合子全集 第十巻」新日本出版社
1980(昭和55)年12月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第八巻」河出書房
1952(昭和27)年10月発行
初出:「帝国大学新聞」
1936(昭和11)年12月21日号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年1月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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