出されて戻ったんやないか。
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 達は真赤になって、母親に話した通り父の納得《なっとく》の行くまで弁解した。
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「そうか。
 そんならいいけど、
 先達っての事があるさかいな、
 気をつけんといかん。
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 栄蔵は、機嫌をなおして達の持って来たリンゴのさくさく舌ざわりのいいのを喜んで、お節の止めるまで食べた。
 リンゴを食べながらも栄蔵は、どうしても達が只戻ったのではなさそうだと想った。
 いかほど考えても一週間十日の暇のもらえる筈もなく、お節が来いと云ってやる筈もない。
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 彼は巧く私を胡魔化す積りと見える。
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 どう考えてもそうとしか思えないので、栄蔵はわざわざお節にお前ほんとに手紙で来いと云ったのかと尋ねたりした。
 お節も保証したけれ共栄蔵には解せなかった。
 達の若々しい体をながめながら一つ事ばかりを思って居た。
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「お前ほんに大丈夫なんか。
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 夜になるまで四五度尋ねて、
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 お父さんどうして
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